施策・活動の提案

第1回
自動車販売業(新車ディーラー)(4/6)

内と外を相互扶助で連携・協業させる3つの提案


以上の現況を踏まえて、相互扶助をコンセプトに業態革新を図ることが、新車ディーラーの基本業態を強化・延命させて、買い物難民の解消に直接または間接に一役買えるはずです。そのための3つのソリューションを提案します。


提案1 移動ディーラー


●クルマを維持する空間環境バリアフリー化など、改善を担う
●定期訪問の機会をとらえて、クルマ以外の買い物代行・配達
●中高年スタッフの経験、人脈を活性化。介護用品の取り扱いが有望


新車ディーラーの仕事は、1)車両の販売、2)自社ブランド車両のメンテナンス、3)車両に付帯する保険等の維持(バリューチェーン)が基本です。この業務を円滑に展開するため、法的・制度的規制に応じながら、人口のメッシュ分析等で商圏を設定、可能な場所にドミナントに出店してきました。幸せな時代は過ぎて、いまは需要が縮小して店舗は規模的過剰となり、整理統合を迎えています。そこに移動販売業態を取り込んだらどうでしょう。

法的規制から本格的なメンテナンス作業はできませんが、診断やお客さまが自分で対処する場合の指導は可能です。つまりトラブル予防に特化した内容で、ひとりの営業スタッフの行動ではフォローできない複数顧客の同時対応を図ります。

イソップ号.JPG移動店舗の参考にしたい移動図書館「イソップ号」(秋田市立図書館ホームページより)。もうひとつ、季節や家庭事情の変化で、クルマ環境をどうすれば改善、快適化できるかというコンサルティングおよび作業補助に取り組みます。例えば、高齢ドライバーにとって、タイヤ交換が伴う作業は楽なものではありません。また、駐車場の屋根の設置、駐車場から家までの動線のバリアフリー化など、日曜大工的な作業を含めて、クルマのプロがクルマの保有環境改善を通じて生活を利便化する商売ネタはたくさんあります。福祉車両の提案、機能の体験、試乗などの営業活動も任せてみてはどうでしょうか。

移動ディーラーに使う車両には、できればバリアフリーに対応した小型低床バスが望ましいのですが、普通運転免許では難しい場合、当該ディーラーが扱う車種のなかから、最も積載に余裕があるモデルを選びます。これによって、お客さまの、重量物を中心とするお買い物代行に対応します。生鮮品や日用品は難しいでしょうが、重量物や長尺物などをフォローできるでしょう。

また、プライバシーを意識する介護関連用品も有力です。というのも、営業スタッフに介助専門士などの介護関連の資格を取得させる新車ディーラーが増えているのです。この活動で把握した情報から、福祉車両の販売を刺激することにもつながります。



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